ついにレジェンドと肩を並べる!

 J2山形MF秋葉勝(28)は今節26日の町田戦(NDスタ)でピッチに立てば、「ミスター・モンテディオ」こと高橋健二コーチ(42)が現役時代に樹立した「山形でのJ通算出場試合記録」288試合に追いつく。

 生え抜き11年目。思い出の試合には02年のデビュー戦、対横浜FCを挙げた。「1人退場して10人で必死にボールを追いかけているときの、サポーターの大声援を覚えている」。そこから試合を積み重ね、大記録に王手をかけた。

 24日の調整後には、意外にも「結構出たな、って程度。健二さんとその話はしていないし、節目に感じていない」と冷静な対応。対照的に高橋コーチは「比較なんてとんでもない。勝はJ1も経験している。今でも『ミスター・モンテディオ』って呼ばれていいぐらい」と謙遜していた。

 ともに山形出身。06年までの5年間はチームメートとして過ごした。「入ってきたころの勝はその辺の高校生と変わりなかった。でも『絶対何とかしてやる』って気持ちは持っていた」と高橋コーチ。当時と比べ、シュートや飛び出しなどの攻撃面の成長に目を細める。

 288試合出場はあくまで通過点。若手から主力、そして伝説へ。2人は「まだまだこれから」と締めの言葉をそろえ、ピッチを後にした。【湯浅知彦】