<J2:鳥取2-1山形>◇第33節◇14日◇とりスタ

 まさか…。山形は20位鳥取に敗れ、5位に転落した。前半16分、DF西河が右サイドから中央へパスミス。FW奥山に奪われると最後のとりで、GK清水のブロックも及ばず先制点を献上した。

 1度は追いつき、反撃ムードはプンプン漂っていた。同30分、DF小林の右クロスを、中央でマークを振り切ったFW林陵平(26)がダイビングヘッドで合わせて同点。8日の天皇杯2回戦(対tonan前橋)に続く2戦連発で追いつくと左手人さし指と中指で自分の両目をさし、「見たか!」といわんばかりのドヤ顔で祝福を浴びた。その後は終始攻勢の展開。勢いに乗って勝ち越し弾を奪うのは時間の問題…のはずだった。

 だが試合を決める1点は鳥取に奪われた。後半32分、山形の右サイドから切れ込んだMF美尾が右足でミドルシュート。左に飛び込んだ清水の上を超えると、大きくネットが揺れた。上位を追う山形を絶望のふちにたたき落とす決勝弾。J2残留争いをする相手の気迫に屈した。

 最後は11人全員で守る鳥取に猛攻を仕掛けるも1点は遠かった。京都を破った大分に抜かれて5位転落。首位甲府との勝ち点差は11、自動昇格ボーダーラインの2位湘南との差は7。大きく水をあけられた。