J2降格からの汚名返上を目指すG大阪が「ゼロトップ」で、3季ぶりの天皇杯制覇に王手をかける。25日は、準決勝鹿島戦(29日、エコパ)に向け練習を再開。次戦はエースFWレアンドロが出場停止。FW陣は佐藤も長期離脱中で、深刻な駒不足に陥る。松波監督は「(前線に)中盤の選手を並べることも考えている。そう(ゼロトップに)なる可能性はあります」と、事実上のFWなしで臨む可能性を示唆した。

 日本代表のザッケローニ監督が10月の欧州遠征で、前線に香川や本田ら中盤の選手を並べたのと同じ采配になる。よりFWに近い位置に入ることが濃厚なMF家長は「(前線の)一番上はやったことないんでね。本職の人がやった方がいいと思いますけど」としながらも「決定的な仕事はしたいですね」ときっぱり。MF倉田も「一番欲しいのはゴール。そこは狙ってます」と意欲満々だ。年の瀬の“鹿狩り”で元日決戦へと駒を進める。【益子浩一】