<J1:大宮1-1新潟>◇第3節◇16日◇NACK

 大宮が「オレンジダービーの怪」に勝てなかった。1点リードの後半ロスタイム、新潟DF金根煥に同点弾を献上し、土壇場で白星を逃した。両者のリーグ戦での通算成績は、J2も含めて13勝13敗11分け。「チームカラーがオレンジのクラブは降格しない」という格言を守るかのように、仲良く勝ち点1を分け合った。山形時代のチームメートのゴールに、FW長谷川悠(25)は「金根煥にやられたね」と言い、互角の対戦成績については「知らなかった」と首をかしげた。

 期待のルーキーのプロ初得点も水泡に帰した。後半31分、途中出場のFW富山が、DF下平のFKを頭で流した。逃げ切ればうれしい記念日となるはずだっただけに「勝てなかったのが残念」と笑顔はなかった。2連勝を逃したベルデニック監督は「最後の最後に相手の攻撃を防ぎきれなかった」と、痛すぎる失点を悔やむばかりだった。