磐田は29日、ホームでの鳥栖戦に向け非公開練習を行った。W杯アジア最終予選・ヨルダン戦から合流したFW前田遼一(31)DF駒野友一(31)DF伊野波雅彦(27)も元気にピッチに姿を見せた。前田は「時差ぼけは、多少はありますがコンディションは問題ない。出られたら頑張ります」、駒野も「移動は12時間ぐらいだったけど、だいぶ寝られた」と、リーグ戦に向け準備は万全だ。

 3人が遠征中、チームはナビスコ杯で連勝。しかし、リーグ戦に限れば1分け2敗の15位で、駒野は「システムも新しくなって機能し始めたこともあると思う。勝っている流れを大事にして、リーグ戦でもその状態を保ちながら初勝利をあげたい」と誓った。鳥栖はロングボールの攻撃が主体。3バックを担う伊野波は「相手はパワーもありセカンドボール拾えて勢いもある。そこで引かないことと気持ちで負けないこと」とキッパリ。さらに「リーグ戦とカップ戦は意味合いも違うのでうまく切り替えることが大事」と力を込めた。

 ヨルダン戦で駒野はハーフナー・マイク(25)を狙った正確なクロスで存在感を見せつけた。チームにも前田、金園英学(24)とヘッドが強いFWがおり、駒野は「合わせやすいし狙いやすい」と見据えている。【岩田千代巳】