<J1:甲府0-3大宮>◇第13節◇25日◇中銀スタ

 Jリーグ史上初の2試合連続での“一発レッド”が出た。甲府のDF松橋優(28)が、開始58秒で大宮FWズラタンをペナルティーエリア内で倒し、レッドカード。開始2分(公式記録)の退場はJ1最速で、松橋は前節18日の広島戦に続く退場処分となった。通常なら退場した次の試合は出場停止となるが、今回は22日のナビスコ杯が出場停止の対象となったため、前代未聞の不名誉な記録が誕生。ハーフタイムには判定に異議を唱えた城福監督まで退席処分となった。

 試合後の会見で、渋谷コーチは「私個人の意見を言うのはよくない。彼自身、これからのプレーに生かしてほしい」と話すにとどめた。甲府の佐久間悟GMは「監督から謝罪の言葉はあった。(判定については)Jリーグに意見書を提出したい」と冷静だった。甲府は前半のうちに3失点を喫し、敗れた。

 ▼初の2試合連続一発レッド

 甲府DF松橋の開始2分での退場は、04年の清水GK西部と05年の浦和DFアルパイの3分を更新するJ1最速。前節18日の広島戦に続いて「出場2試合連続一発レッド」となったが、これは02年の仙台DF森勇介、11年の広島DF森脇良太に次いでJ1史上3人目。過去2人はリーグ戦での出場停止を挟んでおり、今回の松橋のようにナビスコ杯で出場停止を消化して、リーグ戦で出場停止を挟まずに2試合連続一発レッドは史上初。