J2札幌は10日、小樽市の望洋サッカー・ラグビー場でJ1浦和と練習試合を行い、0-5で完敗した。今季初となったJ1との実戦は、元日本代表FW興梠にハットトリックを許すなど前半2失点、後半3失点と守備が崩壊した。財前恵一監督(44)は代表経験者をそろえる相手との対戦で得た経験を、リーグ戦に生かすよう厳しくゲキを飛ばした。

 前半11分にMF梅崎の左クロスを興梠に押し込まれて先制されると、同33分にはFW原口のスルーパスを再び興梠に決められた。後半はDF森脇にミドルシュートを許すなど、計5失点と圧倒された。財前監督は「相手がうまかったで終わらせないで、肌で感じたことを試合に生かしてほしい」と反省を促した。

 後半は若手にユース選手を加えた布陣も指揮官は「誰がアピールというより(途中出場の)ユース選手の方がいい印象があった」と厳しく指摘した。主力を刺激する控え組の発奮が求められている。