J2山形が来季、コンサルティング会社と共同経営することが13日、クラブを運営する山形スポーツ振興21世紀協会から発表された。共同事業者公募の際に申し込みがあったアビームコンサルティング株式会社を、この日の理事会で正式に承認。同協会の高橋節理事長は「分野は違えど、山形県をはじめ多くの受託に応えてきた実績がある。新しい事業企画の提案など、これまでできなかった部分を埋めてくれる会社」と話した。17日に同協会とアビーム社が共同会見を行う。

 アビーム社は、クラブの前身でもあるNECが主要株主で資本金は62億円。国内外に事業拠点を持つ。五輪を目指すセーリングチームを保有するなど、募集条件をすべて満たした。同理事長は「昨年の9月以降に新組織をつくる上で出会い、今回の募集に際しても話をした」とし、アビーム社からの企画提案書の概要を説明。本拠のNDスタがある県総合運動公園の指定管理取得を最優先に、新スタジアム構想については「まだ具体案はないが、早く着手したい」とした。新組織の資本比率や役割分担についても、今後の両者の話し合いで決定される見通し。<山形の共同経営パートナー募集の経緯>

 4月26日

 山形スポーツ振興21世紀協会の高橋節理事長が「公益社団法人が主体性を失わない形で、一緒に経営参加してくれる企業や団体を公募する」と表明

 5月14日

 共同事業者を公募するにあたり、スポーツチーム保有経験を持つ企業を対象とすることなど募集要項を公示

 5月24日

 応募参加表明締め切り。2件の申し込みがあり、うち1件が条件を満たして承諾されたと発表

 6月13日

 理事会でアビームコンサルティング株式会社が共同経営パートナーに承認され、正式発表