“鉄のカーテン”で連敗脱出だ。J2山形が18日、明日20日のホーム岡山戦へ向け1年4カ月ぶりに非公開練習を行った。報道陣への前撮りもシャットアウトし、約2時間で終了。取材に応じた奥野僚右監督(44)は「集中力を高めたかった。勝利に結びつけるためにできることは何でも取り組む」と説明した。内容については「ポジショニングや守備の確認、10分×2本の紅白戦などを行った」と明かした。

 見失っていた形を取り戻したかった。7月の3連敗はDFラインから前線までコンパクトな陣形が保てず計8失点。前節千葉戦では10試合ぶりの無得点に終わり「相手によって距離感が変わってしまう。距離が広くなると、味方のサポートやカバーが遅くなっている」と“間延び”を敗因に挙げた。キャンプから取り組んできたスタイルを再確認し、失点を防ぐつもりだ。

 昨年の非公開練習直後の試合では松本を2-1で破り、奥野監督の就任初勝利を飾った。今回は4連敗だけは許されない状況で「いい距離感なら、もっと相手に厳しく寄せられる。無失点を目指すだけ」。5月の前回対戦で4失点した岡山を抑えることで、再び自信と勢いをつかむ。【鹿野雄太】