逆襲の夏!

 東京FW渡辺千真(26)が燃えている。今日31日のアウェー清水戦に向けて30日に調整。前半戦、得点ランク2位タイとなる12点を挙げた男は、折り返し1発目のゲームに臨むにあたって「やっぱり暑い夏はウナギでしょ!」と、前日に静岡名物を食べてパワーを蓄えた。夏本番に8位から再スタートする準備は万端だ。

 東京にとって、リベンジへの思いは強い。「去年ナビスコ杯(準々決勝)で、清水にやられたのは今も忘れていない」。この日のミーティングでポポビッチ監督からそう言われ、気合が入った。ホームの第1戦に勝ちながら敵地で0-3と完敗し、ナビスコ杯に敗退。「監督の言っていた通りで、悔しさは変わらずに持っている。自分たちの力を出して勝ちたい」と、渡辺も忘れてはいない。

 好調を維持する今季、常々口にするのは「取られたら、取り返せばいい」。ゴールを決める自信があるから出てくる言葉だ。高視聴率の人気テレビドラマ「半沢直樹」が劇中で言う「やられたらやり返す」という決めぜりふのように言い続けてきた。「先制点を取られても焦らない。90分で決着をつければいい」。やられても倍返しすればいい。【栗田成芳】