J2札幌の財前恵一監督(45)が15日、ベトナム人FWレ・コン・ビン(27)にレギュラー奪取への3つの要求を出した。この日、札幌U-18との練習試合に途中出場したビンは、実戦初得点を含む2発とアピール。指揮官はゴール前の決定力を認めながらも、先発陣に食い込むためには攻守両面での微調整が必要と提言した。

 この日のビンは、トップ下で出場した2本目26分に右足で初得点。左MFに変わった3本目の終了間際には、左サイドから切り込み、ゴールから18メートル、左45度から強烈な右足ミドルシュートをゴール左に決めた。12日の練習試合はチャンスなく無得点。財前監督は18日の次節G大阪戦に向け、ベンチ入りも不透明なほど苦言を呈していたが、この日は「得点力があるのは感じた。途中からなら(出場の)可能性はあるかな」と上方修正した。

 攻撃能力を披露も、Jリーグでブレークするにはプラスアルファが不可欠だ。そこで指揮官から宿題が出された。主に左MFでの要求で「球際での激しいプレス」「逆サイドにボールがあるときのポジショニングの修正」「攻撃で仕掛ける回数を増やす」の3点。財前監督は左右MFでのボール奪取を起点の1つに考えており、精力的な守備、積極的な前への意識は、定位置獲得へ欠かせない動きになる。

 ビンは2得点も「まだチームとして覚えることがたくさんある」と気を引き締めた。一緒にプレーしたMF深井は「前でプレーできるボールを増やせば点につなげてくれる感じはした」と振り返った。未知のベトナム戦力をプレーオフ圏入りへの起爆剤にするため、互いに理解し合い進化につなげていく。【永野高輔】