「俊輔封じ」で勝ち点3を呼び込む!

 清水は19日、次節のアウェー横浜戦に向けて完全非公開で約2時間の調整を行った。11年の就任以来、初の4連勝がかかるアフシン・ゴトビ監督(49)は「時間の使い方など、非常に賢い経験のある選手。ただ、調子が悪い時は別のチームになる」と、勝敗を左右するポイントの1つに横浜の司令塔・中村俊輔(35)の名前を挙げた。

 今季初対戦となった3月のホーム開幕戦では、0-5の完敗。自身初の「CK直接弾」を含む1得点1アシストを記録するなど、中村に自由を与えて試合を完全に支配された。屈辱的な敗戦をベンチから見守ったボランチのMF村松大輔(23)は「ためも作れるし、攻撃の起点になることは間違いない。簡単なことではないけど、周りと連係してきっちり対応したい」と静かに闘志を燃やした。

 ゴトビ監督は「チームとしていかに彼にスペースを与えないようにできるか」と明言は避けながらも「対策はする」と“秘策”をほのめかす。同じ轍(てつ)を踏むつもりはない-。首位横浜撃破で、現在3連勝中と好調を維持するチームの勢いを本物に変える。【前田和哉】