仙台MF佐々木勇人(30)が、古巣から届いた朗報に刺激を受けた。10日のホーム浦和戦(宮城スタジアム)へ6日はミニゲームなどで調整したが、昨季まで5年間在籍したG大阪が3日にJ1昇格を決めたばかり。自身は契約満了での退団だったとはいえ愛着は強いだけに「良かった。J2にいるチームじゃないですからね」と喜びもひとしお。さらに「来年対戦できるし、大阪(万博記念競技場)に行くのも楽しみ。それまでにしっかりレギュラーを取りたい」と明確な目標も設定した。

 今季は9月7日の天皇杯JFLブラウブリッツ秋田戦で貴重な先制ミドルを決めたが、リーグ戦は18試合の出場でノーゴール。先発もわずか2試合で「リーグでは去年から取れていないし、そろそろ決めたい」と、チーム内で立場を確立するにはプレーのインパクトが足りていないことも自覚している。

 4日のJFL福島ユナイテッドとの練習試合で得点を挙げるなどコンディションは上々。浦和戦では4月6日の新潟戦以来となるリーグ戦スタメンの可能性も浮上。練習試合のゴールをアシストしたヘベルチから「メシをおごってくれ」とせがまれたらしく「本番でもいいパスをくれれば、いくらでもおごりますよ」とニヤリ。残された数少ないチャンスで結果を出す。