右足首の負傷で離脱中の清水FW高木俊幸(22)が、明日16日の天皇杯4回戦の仙台戦に強行出場する。14日は、非公開で約2時間の調整が行われた。報道陣のみに公開された冒頭の15分間。ウオーミングアップを行うイレブンの中に、前日13日まで別メニュー調整だった高木俊が合流していた。

 練習後、取材に応じたアフシン・ゴトビ監督(49)は「フルメニューを消化した。(足は)大丈夫だと思う。あとは先発なのか、途中出場なのか。または試合終盤なのか。起用法を考えていく」と説明。リーグ戦の前節川崎F戦で左足を負傷したFW大前元紀(23)の欠場は決定的。エース不在という苦しい状況に、3回戦のツエーゲン金沢戦で終了間際の決勝点を含む2得点、仙台との前回対戦でも今季初得点をマークしたストライカーのメンバー入りを決断したようだ。

 天皇杯は今季最後のタイトルだけでなく、優勝チームに与えられるアジア・チャンピオンズリーグの出場権が懸かった大会だ。指揮官の期待に応えるように、高木俊は「痛みはある。ただ、その中でも必要としてもらえることにやりがいを感じる。求められることは得点。どんなタイミングで出場するかはわからないけど、やることが決まったからには相手の脅威になりたい。試合まであと1日。最大限の準備をしていきたい」と、覚悟を口にした。【前田和哉】