自称いぶし銀が主役の座を狙う。仙台MF田村直也(29)が、明日23日のアウェー新潟戦で約6カ月ぶりに先発する可能性が高まった。DF石川直樹(28)が16日の天皇杯清水戦で右膝を痛め、21日の紅白戦はレギュラー組の左サイドバックに入ってプレー。7月に右膝を手術するなど不本意なシーズンを過ごしてきた背番号23が、敵地で鬱憤(うっぷん)を晴らす。
田村は「久々に来たね」と不敵な笑みを浮かべていた。先発なら5月25日の清水戦以来、半年ぶり。勝ち点1差の8位新潟は昨年11月24日のホーム最終戦で敗れ、広島に優勝を決められた因縁の相手でもある。田村自身、1年前の新潟戦は累積警告で出場停止。スタンドで悔しがることしかできなかった。「優勝争いとかはなくなってしまったけど、自分たちの上にいる相手だし、これはプライドの勝負。終わった瞬間にぶっ倒れるくらいの覚悟でやる」と言葉にも力が入る。
今季は甲府との開幕戦でいきなり右膝を痛めた。その後は毎週のように痛み止めの注射を打ちながら試合に備えてきたが、7月に手術を決断。10月5日の磐田戦で復帰するまで、プロに入って初めての長期離脱を余儀なくされた。それでも「心も体もクリーニングできた。長くやっていくためには良かったと思う」と前向きに捉えている。
右サイドバックに攻撃的な菅井が入る分、守備重視でバランスを取るつもりだが、ひそかな野望もある。「今年はまだ点を取ってないからね。毎年取ってきたし、チャンスがあれば、ビシッと決めたいよね」。カップ戦を含めれば、07年の入団から6年間、すべてのシーズンでゴールを奪ってきた。17日の練習試合で得点を挙げ、バッチリと予行演習も済ませている。
20日に29歳の誕生日を迎えたばかりの自称いぶし銀は「若さは失われても、自分の良さは失わずにやっていきたい」とニヤリ。自慢のハードワークで、ホーム7連勝中の新潟に待ったをかけるつもりだ。【亀山泰宏】



