磐田は4日、磐田市内で、ホームでの最終節大分戦(7日午後3時半、ヤマハ)に向け調整を行った。MF菅沼実(28)は戦術練習で持ち味のスピードを生かし、ゴールに絡むプレーを連発。第28節仙台戦以来となる6戦ぶりのベンチ入りへ猛アピールした。

 今季は4月の練習中、右膝の靱帯(じんたい)損傷のけがを負った。絶好調でベンチ入りや途中出場が続いていた中での長期離脱だった。「秋ごろまで痛みが抜けなくて。思った以上に長引いた。自分の中で一番大きなけがだった」。現在は痛みはないが、再びベンチ入りする道のりは遠かった。リーグ序盤以上のキレを感じている今「(出場を)狙ってますよ。この状況で何が起こるか分からない。チャンスをもらったら、点を取って結果出して勝ちたい」と決意を語った。

 チームは現在5連敗中で、4戦連続無得点に終わっている。「点を取らないとサポーターに申し訳ない。ボールを前に運んでゴールに向かう姿勢がないと点は入らない。自分が引っ張るつもりでうちのサッカーをしたい」。ベンチ外の時も「自分にはまだ何かが足りない」と前を向いてきた。「1分でも出られたら、今までの思いをぶつけたい」と最終節への強い思いを口にした。【岩田千代巳】