浦和GK西川周作(27)が、強力FW陣を止め日本代表正GKの座を狙う。今日対戦の川崎Fは前節まで総得点16でリーグトップ。FW大久保中心の迫力ある攻撃陣を完封すれば、W杯ブラジル大会に向けてこれ以上ないアピールとなる。西川は「川崎は(中村)憲剛さんを軸に距離感がいい。無失点にこだわってやりたい」と決意を込めた。埼玉スタジアムでの練習後には、水分を含んだボールや芝の感触を入念に確かめた。

 1月1日に天皇杯が終わり、広島から浦和への移籍が正式発表された。W杯イヤーに環境を変えることはリスクを伴うが、「居心地の良かった広島を離れて新しい環境に身を置けば成長できると思った」。広島での3連覇よりも新天地での成長を選んだ。

 浦和の昨季、56失点はリーグワースト6位。「自分が入ってどれだけ少なくできるかチャレンジしたかった」と言う一方で、日本代表については「Jリーグで結果を出し続けることがアピールになる。安定感を楽しんでやることが大事」と話す。浦和と相性の悪い川崎Fを封じ、連戦で安定感を維持していけば代表の正守護神も見えてくる。【高橋悟史】