<J2:群馬1-1山形>◇第12節◇6日◇正田スタ

 山形はアウェーで群馬に引き分けた。前半27分、ブラジル人MFディエゴ(30)の9試合ぶりのゴールで先制。優位にゲームを進めたが、勝利目前の後半ロスタイムに一瞬の隙を突かれて失点し、痛恨のドロー。今季初連勝はならなかった。

 前節ホーム富山戦(3日)で劇的なロスタイム決勝ゴールを決めた山形が、今度はロスタイムに泣いた。初連勝も、白星先行も一瞬で消えた。「次の1点が勝負」。石崎監督のハーフタイムの読みが現実になった。1点リードのロスタイム。サイドの突破を許し、左クロスを相手FWに頭で決められた。

 ディエゴの今季3点目も報われなかった。前半26分、FW中島のショートパスに反応。ゴール左から約30メートルのドリブルシュートを決めた。その後も試合を優位に進めたが、最後に落とし穴にはまった。

 シュート数は、群馬18本に対し9本と、今季初めて相手を下回った。組織的守備で決定機は与えなかったが、18本目を止めることが出来なかった。これで通算4勝4分け4敗。考えている余裕はない。中4日でホーム千葉戦(11日)を迎える。アウェーでの勝ち点1獲得を前向きに捉えるしかない。【佐々木雄高】