<J2:千葉2-0山形>◇第24節◇30日◇フクアリ

 山形がまたも追いかける展開を強いられた。5月のホーム戦で引き分けた千葉に再び先制を許した。前半13分、右CKからDFキム・ヒョヌンに頭で決められた。立ち上がりは前線からプレスをかけて積極的な攻撃を仕掛けたが、1点を失って流れは一変。逆に相手の厳しいマークに苦しみ、シュートらしいシュートも打てずに防戦一方に。焦りからパスミスを重ね、攻撃の形をつくれなくなった。

 建て直しを図って後半に攻撃的MFロメロ・フランク(26)とMF伊東俊(26)を投入。両サイドを起点に何度かシュートを放つも、ことごとく相手GK岡本の好セーブに阻まれた。山形から駆けつけた約500人のサポーターの前で最後まで諦めずに戦う姿勢を見せたが、ゴールが遠かった。

 逆に終盤、前がかりになったところでカウンターから追加点を許して力尽きた。後半戦白星なしの3連敗。昨年、後半スタートから4連敗した悪夢がよみがえる。上位がつまずいただけに一気に順位を上げるチャンスだったが、12位のまま。次は中3日でホーム大分戦。昇格プレーオフ進出の6位以内確保へ正念場を迎える。【佐々木雄高】