<J1:G大阪2-0C大阪>◇第24節◇20日◇万博

 C大阪は大阪ダービーに敗れて、16位のままでJ2降格圏脱出はならなかった。FW永井龍(23)のシュートがポストに当たる不運もあり、大熊裕司監督(45)就任後、公式戦3試合目で初黒星。03年7月13日以来の敵地でのダービー勝利を逃した。

 今季7度目の完封負け。日本代表入りを目指すFW南野拓実(19)はシュート1本に終わり、アギーレ監督へのアピールに失敗した。「悔しいですね。前を向いてゴールの前で持ちたかった。(ダービーの)気負いもなく、いつも通りできたが、もう少し決定的な仕事をしたかった」。10月のU-19アジア選手権の代表メンバーに選ばれれば最大で3試合に出場できない。「切り替えてやっていくしかない」と唇をかみしめた。

 大熊監督は「全体的にはそんなに悪くはなかったが、一瞬の隙を突かれた」と振り返った。残り10試合。12位名古屋から最下位徳島まで、残留を争う下位6チームすべてと直接対決が残っている。指揮官は「目標ははっきりしているので、悲観せずブレずにやっていきたい」とJ1残留を誓った。【福岡吉央】