清水のFW高木俊幸(23)が、次節アウェー川崎F戦(11月2日午後4時、等々力)で今季初の2試合連続得点を狙う。30日には静岡市内で約1時間半の調整。実戦形式の練習で積極的にシュートを放って感覚を磨き「(点を)取らないといけない。狙っていく」と短い言葉に力を込めた。

 前節広島戦では、後半8分から出場。同35分には利き足とは逆の左足を振り抜き、強烈なミドルをネットに突き刺した。「左を見せられたことで、右がもっと生きてくる。思い切り打って入ったことも自信になったし、次も狙っていける」と手応えは十分だった。

 川崎Fには得点ランク1位を走るFW大久保に加えて、日本代表FW小林ら強力なタレントがそろう。高木俊は「無失点に抑えることは簡単ではない。勝つためには複数得点が必要になると思うし、取れるモチベーションも今はある」と、今季初のマルチ得点も視野に入れる。チームは、現在J2降格圏の16位に低迷。残り4試合で残留を決めるためには、ここまでわずか3得点と苦しむ高木俊の復調が不可欠だ。

 「ここで勝てないと精神的にももっときつくなる。流れを良くするためにも勝ちたい」と口調を強めた。【前田和哉】