2度あることは3度ある!

 東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が10月31日の全体練習に合流した。右太もも打撲のため別メニューを続けていたが「もう大丈夫。無理にやっていたら悪化していた」と名古屋戦(2日)に照準を合わせた。その試合には同代表アギーレ監督が視察に訪れる。今季御前試合では2戦4発と抜群の相性を誇るだけに、新人最多得点記録更新の期待が自然と高まる。

 好相性の秘密はというと「気にしないように自分の中で(視察することを)シャットダウンしている。その分、チームが勝つことに沸々と熱くなっているから、いい方向にいくのかもしれない」と自己分析。1点決めれば今季13点で新人タイ記録となり、2点決めれば新記録を更新する。何よりも、11月の代表戦2試合での招集も、より確実にすることができる。

 多忙極める22歳は10月の休みが1日もなかった。名古屋戦翌日3日に行う福島・須賀川市での復興支援活動で35日連続“勤務”を終えると、つかの間の休息が待っている。「連敗は許されない。勝って気持ちよく休みたい」と勤続疲労は感じさせない。【栗田成芳】