セルビアの名門レッドスターに、思春期の男子中学生のような問題が持ち上がった。

 英デーリーメール紙(電子版)によると、問題の原因となったのは同クラブの話題を中心に放送するテレビ番組の司会者カタリナ・スレコビッチさん(25)。あまりにセクシーすぎるため、カタリナさんの取材にどぎまぎしてしまう選手が続出しているという。

 彼女がインタビューをすれば、選手はしどろもどろ。取材にうまく対応できないだけならまだしも、ピッチの中から、遠くにカタリナさんを見つけるだけでドキドキしてしまうプレーヤーもいるという。

 ついにはクラブからカタリナさんへ向け、「練習中にピッチサイドに入らないように」という「立ち退き命令」まで出されてしまった。レッドスターの大ファンで、クラブについての番組を持つのが夢だったというカタリナさんも、これには相当落胆しているという。

 「初めて取材をした時から、自分が問題になっているのが分かった。でも選手たちは自分に慣れてくれるものだと思ってた。でも彼らからの『集中できない』という声は日に日に増すばかり。クラブには『ピッチ上の障害になっているから出ていってくれ』と言われるし…」。

 91年にトヨタ杯を制して「世界一」になった名門も、近年は財政難から給与未払いの問題が起きるなど、ピッチ内外でトラブルが続出。財政の安定しているライバル、パルチザンの後塵(こうじん)を拝するような状態が続いている。

 主力選手をつなぎ留めておくこともできず、若手中心の戦いを強いられている。まだカタリナさんのような女性への“免疫”ができていない選手も多く、今回のような問題が起きたとみられる。

 レッドスターは現在、セルビア1部で2位。今季もパルチザンを追いかける展開となっている。こうなったら、カタリナさんを排除するよりも、もっと良い手がある。「優勝したらデート」というニンジン作戦を、彼女に約束してもらうのだ。その方がよっぽど選手が力を発揮できると思うのだが。