<欧州選手権展望:ギリシャ-ロシア>◇1次リーグA組◇16日◇ワルシャワ

 A組は2試合を終えて、首位ロシアが勝ち点4、2位チェコが同3、ポーランドが同2、ギリシャが同1で4チームとも決勝進出の可能性を残す。

 04年大会王者のギリシャはここまでの2試合、ちょっと流れが悪い。初戦ポーランド戦は勝ち越しの好機にPK失敗。2試合目のチェコ戦では試合開始6分で2点を失い、リズムを乱した。いずれも得点者(初戦サルピギディス、2戦目ゲカス)が先発FWではなく、リードされた後に投入したFWというのを、ちぐはぐと見るのか采配的中とするのか、見方が分かれる。

 出場停止明けのDFパパスタソプロスが戻ってくるのはプラス材料だが、ロシアは運動量が多いだけに、主将のMFカラグニスらベテランの疲労が懸念されるところだ。

 ロシアは初戦4-1とチェコに圧勝も、2戦目ポーランド戦ではペースが落ちた。主将のFWアルシャビンも、初戦ほど効果的な働きができなかった。期待のFWケルジャコフがゴール前で精度を欠き、代わってMFジャゴエフが当たっている。

 もちろんロシアの優位は動かないが、崖っぷちのギリシャがフィジカルの強さを武器に攻守で粘ると、もつれそうだ。