国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会は9日、北中米カリブ海サッカー連盟で事務局長だったブレーザー元FIFA理事(米国)に永久活動停止処分を科すと発表した。

 倫理委の調査と米司法当局から得た情報から、元理事がサッカー界での地位を利用して贈収賄や不正に深く関わったと認定した。FIFA理事は2013年まで務めた。複数のFIFA幹部が逮捕された汚職事件で司法取引をした70歳のブレーザー元理事は、W杯の1998年フランス大会、10年南アフリカ大会の招致で賄賂があったことを既に認めた。当局の調査には少なくとも11年から協力してきた。本来は100年の刑期になる計算だが、大幅に軽減される見通しになっている。