MF香川真司が所属するドルトムント(ドイツ)が後半ロスタイムの劇的ゴールで、ホームでクラスノダール(ロシア)に2-1で逆転勝ちし、白星発進するとともに公式戦10連勝を達成した。

 前半12分に先制されたドルトムントだが、同ロスタイム、ペナルティーエリア左からのMF朴柱昊の浮き球クロスにオーバーラップしていたDFギンターが頭を合わせて同点に追いついた。さらに、後半ロスタイム、右サイドからのギンターのクロスがファーまで抜けてきたところを、朴柱昊が倒れ込みながら頭で押し込み、土壇場で劇的な決勝ゴールを決めた。

 香川は後半開始から出場して左MFに入り、チームの勝利に貢献した。「(監督からは)後半準備しておけと言われていた。最後取れたのは今シーズンを表しているが、最後までヒヤヒヤする展開にしたという意味では課題が残っている。自分たちのプレーをすれば必ず勝てる相手だったので、しっかりと修正したい」と振り返り、前半戦の最初のヤマ場となる次戦のレーバークーゼン戦については「とてもタフな試合になると思う。しっかりあと2日集中してやっていきたい」と意気込んだ。マインツから移籍し、デビュー戦で1ゴール1アシストと活躍した朴柱昊については「(結果は)彼にとって良かったが、足がつっていて後半は疲れていた。試合勘が増えてきたら、もっと彼の良さが出ると思う。今日は本来の力ではなかったと思う」と話した。

 トゥヘル監督は「前半は満足していない。試合に入るために多くの時間を必要としたからだ。パスもいい加減で、自ら試合を難しくしてしまった。対戦相手も高いクオリティーを持っていた。朴柱昊のことはよく知っているが、彼は100%信頼できる選手だ」とコメントした。

 ガバラ(アゼルバイジャン)はPAOK(ギリシャ)と0-0で引き分けた。

 C組はドルトムントが勝ち点3で首位に立ち、PAOKとガバラが同1で続いている。