元アルゼンチン代表で「神の子」ことディエゴ・マラドーナ氏(55)は12日、ローマ法王が主催した試合で暴言を吐くなど悪態をついた。英紙サンなどが報じた。

 元ブラジル代表FWロナウジーニョ(36)、元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ(40)、日韓W杯優勝時にブラジル代表の主将を務めたDFカフー氏(46)ら、そうそうたる名選手が参加した中でもマラドーナ氏が話題を独占した。

 前半22分、出場選手の中でもひときわ大きな身体でプレーするマラドーナ氏は、ドリブルからトッティのゴールをアシストした。試合も和やかな雰囲気で進み、後に口論する元アルゼンチン代表MFセバスチャン・ベロン氏(41)との接触で倒されても笑顔だった。

 しかし、前半終了の笛が鳴ると、ベロン氏を人さし指で指さし抗議しながらベンチに向かって歩き始め、最後は関係者になだめられながらロッカールームに戻って行った。母国の後輩にマラドーナ氏は「お前の顔を見ながら言ってやる。クソ野郎」と暴言を吐いたという。

 昨年に行われた「平和祈念」を名目としたチャリティーマッチで、カメラマンに対して蹴りを入れ、女性にはビンタをするなど大暴れ。今回のローマ法王主催の神聖な試合でも、マラドーナらしさ全開だった。