ブンデスリーガ2部でシュツットガルトFW浅野拓磨(22)がニュルンベルク戦にフル出場、1ゴール1アシストで3-1の勝利に貢献した。前半3分にFWテローデの先制点をお膳立てし、1点差に迫られて迎えた後半ロスタイムには、右足で今季2ゴール目となるダメ押し点。チームは2位をキープした。MF細貝萌(30)は後半41分からピッチに立ち、つま先を負傷した10月以来の戦列復帰となった。

 浅野は攻撃に絡み続けた。前半3分、MFマネのスルーパスから抜け出すとGKと1対1。「シュートは打てたけど落ち着いて」ゴール前を横切るパスでテローデの先制点を導いた。同11分には左サイドでタックルをかわして、ドリブルで持ち込んでマネにパスし、決定機を演出した。

 そんな活躍も「前半から口の中が血の味しかしなくて、息が切れてきついと思った」と振り返るほど、攻守に走ったからこそだ。「攻撃の時は足がつってもいいから出ていこうと。それが最後のゴールにつながった」。2-1のロスタイム、マネからのスルーパスに反応しての右足シュートでGKの股の間を抜いた。

 今季から舞台を欧州に移し、リーグ戦8回目の先発で初のフル出場。「外国人の中でもまれているなと、メンタルの強さは少しずつできているのかなと」。手応えいっぱいの一戦だった。(中野吉之伴通信員)