MF香川真司が所属するドルトムントはアウェーでブレーメンに2-1で競り勝ち、後半戦初戦を白星で飾った。

 ドルトムントは前半5分、相手陣でルーズボールを拾ったMFシュールレが、ドリブルから相手GKをかわして左足で流し込んで先制。同39分、相手GKがMFロイスをペナルティーエリア外で倒して一発レッドで退場となったが、後半14分にMFバルテルスに突破されて同点ゴールを奪われた。しかし、同26分、CKからの攻撃でゴール前での相手クリアが浮き球となったところをDFピシュチェクが右足ボレーで押し込んで勝ち越した。

 香川は左MFで先発し、リーグ戦では開幕戦以来5カ月ぶりのフル出場を果たした。得点には絡めなかったが、センタリングからチャンスを作るなど、中盤でゲームを作りながら自らゴール前へ飛び出していく積極性も多く見られた。

 香川は「1カ月ぶりのゲームで緊張感が増した。大事な初戦ということで、開幕戦みたいな雰囲気がチームにあった中、こういう厳しいピッチコンディション含め、アウェーで勝てたことは良かったと思う」と、まず勝利を喜んだ。痛めていた足首については「たまに痛みを感じる時はある。100%ではないがプレーできる状況ではあると思う」と、今後も状況を見ながら判断していくとした。

 後半戦に向けては「このチーム状況も含め立て直すためにも、自分自身がしっかりと役割を担いたい。プレッシャーも含めて、ビッグクラブだからこそ勝たなきゃいけない試合があるので、毎日気を引き締めることを今年は意識している。そういう意味では、ホントに日頃の戦いじゃないかなと。その中で自分というものを結果で証明していかなければいけない。そこは日々練習と試合で証明していくしかないんで、そこの強みっていうのをこの半年間で磨きをかけていければいいのかなと思ってます」とした。

 トゥヘル監督は「立ち上がりは非常に良かった。特に最初の15分は。しかし先制点を奪ったあと、2点目を決めるまでが遠かった。そうこうする間にブレーメンは徐々にリズムを取り戻してしまった。試合終了のホイッスルまで我々は多くのチャンス、ビッグチャンスも作ったが、それも実らず、落ち着いた試合運びができなかった。だが、もちろん泥臭い中でも勝利を獲得できたことは嬉しく思っている」とコメントした。

 ドルトムントは8勝6分け3敗の勝ち点30で暫定4位。