ACミランを親会社のフィニンベスト社から買い取り、新オーナーに就任した、ロッソネーリ・スポーツ・インベストメント・ラックス社の代表のヨンホン・リー新会長は「我々を信頼してくれたベルルスコーニ会長とフィニンベスト社、それに辛抱強く待ってくれたミランファンたちに感謝する。今日からミランの未来を築き上げていく」との声明を発表した。

 ヨンホン・リー新会長は、この日、タリア・ミラノ市内の弁護士事務所で行われたACミランの譲渡に関する会合には出席せず、右腕のハン・リー氏が出席したという。

 一方、フィニンベスト社もACミラン売却を正式に発表し、14日午前11時に新会長の会見がカーザミランで開催される。同日午後には株主総会が開かれ、新幹部が決定するという。

 同じミラノをホームとするライバルのインテル・ミラノは、中国の家電量販大手で中国スーパーリーグの江蘇蘇寧のオーナーでもある、蘇寧雲商集団が16年6月に買収している。15日に行われる通算166回目となるインテル-ACミランのミラノダービーは、中国人オーナーに買収された名門の対戦となる。(波平千種通信員)