セクシュアルハラスメントなどの問題が相次ぐ、米女子プロサッカーリーグNWSLのワシントン・スピリットのオーナーであるスティーブン・ボールドウィン氏が15日、チームを売却するプランを検討しているという。ワシントン・ポストが報じた。同紙によれば、誰に売るか、まだ定かではないが、ボールドウィン氏は「年内には決着を付けたい」と話している。その中で、選手からは売却先として同クラブの共同オーナーで女性のミシェル・カンを求める声が上がっているという。同クラブでは、9月28日にハラスメント防止ポリシーの違反が発覚。リッチー・バーク監督が解任となった。

今月6日には、ゴッサム-ワシントン・スピリットの試合で、ハラスメントに抗議する行動も取られた。前半6分に両軍選手が試合を一時中断。ゴッサムに所属する元日本代表FW川澄奈穂美(36)、ワシントン・スピリットに所属する19年女子ワールドカップ(W杯)に出場した元日本代表FW横山久美(28)、東京五輪に主力として活躍したDF宝田沙織(21)ら日本人3人も含めた全員がセンターサークルに集まり、1分間、腕を組んで輪をつくった。しばらく、この騒動は続きそうだ。