29日に開幕するサッカー女子の米プロリーグ(WPS)に、日本から移籍したMF沢穂希(ワシントン)宮間あや(ロサンゼルス)FW荒川恵理子(ベイエリア)の3人が挑戦する。

 米国の女子プロリーグはWUSAが2003年に活動休止して以来の復活で、全7チームが参加する。開幕戦はロサンゼルス-ワシントンで、いきなり日本人対決が実現しそうだ。過去にも米国でプレーし、長年日本代表の大黒柱として活躍する沢は「海外で日本選手と対戦できるなんて本当に楽しみ。一生に一度あるかないかと思っていたので」と心待ちにする。

 宮間は米国挑戦の決断を、沢から後押しされたという。「あやならできるってずっと言ってくれた」と話す。チームには3年連続で国際サッカー連盟(FIFA)の年間最優秀選手に輝いたブラジル代表のFWマルタもいる。最高峰の選手らに囲まれ、正確なキックとFKを武器に存在感を示したいところだ。

 荒川の所属するベイエリアは4月5日にボストンと対戦予定。昨年の北京五輪でベスト4に躍進した「なでしこ」たちが、女子サッカー先進国の米国でどんな活躍を見せるのか。

 日本代表の佐々木則夫監督は「北京で4位になったが、米国にもドイツにも勝てなかった。本当の強豪に勝つために、彼女たちが常に高いレベルを肌で感じるのは代表にもプラスになるはず」と期待を寄せた。

 [2009年3月27日6時1分]ソーシャルブックマーク