2010年W杯南アフリカ大会のプレ大会を兼ねたコンフェデレーションズ杯は14日、ヨハネスブルクのエリスパーク競技場で行われる南アフリカ-イラクで開幕する。アフリカ初のW杯が醸し出すであろう独特の雰囲気を一足先に味わえ、強豪国の白熱した戦いも楽しめる2週間となりそうだ。

 ブラジルなど6大陸連盟のチャンピオンと開催国の南アフリカ、前回W杯優勝のイタリアが出場。2組に分かれて1次リーグを行い、A組1位-B組2位、B組1位-A組2位で準決勝を争い、28日に決勝が行われる。

 A組はスペインの力が群を抜く。欧州チャンピオンズリーグを制したバルセロナの中盤を支えるシャビが、フェルナンド・トーレスとビジャの2トップの得点力を最大限に引き出す。南アフリカは大黒柱のMFピナールがいかにチームを引っ張るか。

 B組はブラジルとイタリアが2強。ブラジルはジュリオセザール、イタリアはブフォンと世界屈指のGKが堅守をまとめる。パスとドリブルの両方で卓越した才能を発揮するカカとロビーニョを擁するブラジルは、勢いに乗ると止まらない。

 来年のW杯を見据え、将来有望な若手に経験を積ませる機会でもある。ブラジルのFWパトやスペインのMFマタとブスケッツ、イタリアのFWロッシとDFサントンらに注目だ。(共同)

 [2009年6月12日17時7分]ソーシャルブックマーク