サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)招致で敗れたイングランドのトリーズマン前サッカー協会(FA)会長が10日、英下院の委員会で招致に絡んで国際サッカー連盟(FIFA)の4理事の実名を挙げ、投票の見返りに便宜を求められたと証言した。

 4理事はワーナー副会長(トリニダード・トバゴ)とレオス(パラグアイ)テイシェイラ(ブラジル)マクディ(タイ)の各理事。トリーズマン氏によると、ワーナー副会長は母国での教育施設建設費用として250万ポンド(約3億2900万円)などを求めた。英メディアによると、ワーナー副会長は事実を否定した。

 同年W杯の開催地にはロシアが選ばれ、イングランドはわずか2票で敗れた。