<オランダリーグ入れ替え戦トーナメント:VVV1-0デンハーグ>◇第2戦◇4日◇フェンロ

 オランダ1部VVVのMF本田圭佑(21)が欧州内で移籍する可能性が4日、浮上した。VVVはホームで入れ替え戦トーナメント第2戦に臨み、2部6位デンハーグに1-0で辛勝。フル出場した本田は引き分け以下なら降格となる瀬戸際での勝利に貢献した。

 これで対戦成績を1勝1敗とし、7日の第3戦(アウェー)へ持ち込み、本田は試合後「ボールにも触れているし、楽しめている。1部に残すことが一番」。残留には第3戦に勝ち、同方式の第3ラウンドを勝ち抜く必要がある。

 本田はチームの1部残留に意識を集中させているが、水面下で2部降格した場合の去就に関する動きが始まった。欧州複数クラブが興味を示し、中でも浦和MF鈴木啓太(26)にオファーを出したイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部相当)のプリマスが熱心。VVVのベルデン会長も試合後「プリマスが興味を持っているという話は知っている」と明言した。

 1月に名古屋から複数年契約で完全移籍した。1部残留すれば来季もVVVでのプレーが基本線だが、2部降格となれば欧州内で新天地を求める選択肢も。移籍金や英国の就労ビザ取得のハードルも高く、プリマス移籍は不透明だが、第3戦を落とせば新たな動きに発展する可能性がある。(中田徹通信員)