<スコットランドリーグ:セルティック3-0フォルカーク>◇23日◇グラスゴー

 セルティックMF中村俊輔(30)がフォルカーク戦(ホーム)で2戦連続アシストを決め、9月6日のW杯アジア最終予選バーレーン戦(アウェー)に向け万全の状態を整えた。前半31分、右サイドから左足で鋭くFKを上げると、ボールはDFマクマナスの胸と左ひじの間に当たる「神の手弾」でゴールイン。今季初のフル出場を果たすとともに試合も3-0で完勝し、得失点差でレンジャーズをかわし、チームを今季初の首位に導いた。

 左足の輝きは1タッチごとに増した。後半35分には、1度、また抜きでかわした相手が食い下がると、なめらかに2度切り返してクロスを上げた。7月末に左股(こ)関節の手術を受け、今月16日にFK練習を再開したばかりだが、故障以前の姿に戻っていた。

 既に日本協会からバーレーン戦招集を要請するレターが送られているが、不安を感じさせなかった。その裏には、代表の早川トレーナーからの助言があった。「(患部が)痛んだのは体幹が弱いから。足りないものがあったからケガをした」。反省し、アドバイスを参考に、チューブやバランスボールで補強運動を続けた。その成果を発揮する舞台、バーレーン戦へ臨戦態勢は整った。