神戸は3日、日本代表のFW大久保嘉人(26)のボルフスブルク(ブンデスリーガ)移籍を発表した。大久保にとっては05~06年まで所属したマジョルカ(スペイン1部)以来2度目の海外移籍となる。4日に現地へ渡り、メディカルチェックを経て、本格合流する。

 クラブ間で移籍金をめぐる交渉を続けていたが、神戸側が大久保本人の欧州再挑戦への強い思いを確認し、最終的に移籍を容認。12月31日に合意していた。安達社長は「断腸の思いですが、海外へ再度チャレンジしたいという意思が非常に強く、その気持ちを尊重した」と話した。

 ボルフスブルクは現在リーグ9位だが、3位ヘルタ・ベルリンと勝ち点7差で欧州CLを狙える位置。さらに今季はUEFA杯で決勝トーナメントに進出。「もう1度欧州で自分の力を試したい」と話す大久保にとっては最高の舞台だ。移籍決定により、大久保は10日からの日本代表合宿は辞退。31日ケルン戦でのドイツ・デビュー、そして2月11日の10年W杯南アフリカ大会アジア最終予選オーストラリア戦に照準を合わせる。

 [2009年1月4日9時34分

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