ボルフスブルクに移籍した日本代表FW大久保嘉人(26)が対外試合初ゴールを決めた。スペイン・ヘレス合宿3日目の11日、ドイツ2部マインツとの練習試合に後半開始から出場。ピッチに立ってわずか2分。中央でパスを受けて、右サイドにボールを展開。「ヘイ!」とパスを要求し、相手DFと競り合いながら右足で流し込んだ。

 「ちょっと触っただけ。もちろんゴールを決められたのは良かったけど、まだまだこれから。もっとチームメートのことを知らないといけないし、言葉を覚えてコミュニケーションをとっていかないと」。チームは前半、長身FW目がけてロングパスを放り込む単調なサッカーに終始。流れを変えた大久保のプレーに、マガト監督も「とても満足だ」と評価した。

 ただし、ゴールの場面以外は、フリーになっても、なかなかボールが回ってこなかった。「日本での得点数は関係ない。全く違う環境だから、こっちで点を決めて力を証明していかなければいけない」と話した。(山本孔一通信員)

 [2009年1月13日7時33分

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