カターニャFW森本貴幸(20)が、幻のゴールと引き換えに、クラブ首脳の高評価を得た。アウェーのナポリ戦にフル出場。前半45分、左足シュートでゴールネットを揺らした。だがカンポバッソ主審は、直前に前半終了の笛を吹いたとして、得点を取り消した。

 「相手に有利な笛を吹かれ続けた感じ。とても悔しい」と森本。プレー続行中は、終了の笛は吹かないのが通例だけに、判定への疑問は残った。だがカターニャ幹部は森本のプレー内容を評価。ロモナコGMは「うちには森本のように優秀な若手がいるから」と、1月の移籍市場では補強に動かないことを明言した。一時はセリエBクラブへの期限付き移籍の可能性が浮上していた森本だが、好調なプレーぶりで、チーム内に居場所をつくりつつある。(波平千種通信員)

 [2009年1月13日8時17分

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