<スコットランドリーグ:セルティック0-0レンジャーズ>◇15日◇グラスゴー

 【グラスゴー(英国)15日=アンソニー・マッカスカー通信員】日本代表帰りのセルティックMF中村俊輔(30)が、中3日で2位レンジャーズとの首位攻防戦にフル出場したが「2試合連続」のスコアレスドローに終わった。11日のW杯予選オーストラリア戦(0-0)に続く「天王山」だったが、相手のファウルまがいの激しいタックルに苦しみ、敵陣に押し込みながら決定機をつくれず。後半44分には自らが倒され、ゴールまで約25メートルの距離からFKを得たが、左足シュートはGKマクレガーにセーブされた。

 中村は「疲労はあったが、結構走れたし、守備の仕事もした。でもレンジャーズ相手はきつかった。FKはちょっと(距離が)遠かった」。また、ストラカン監督は「ナカがピッチにいると何かやってくれる。悩んだが、メンバーから落とせなかった」と話した。

 不完全燃焼に終わったオーストラリア戦を終え「個々の力で点を取ることも必要。内容が悪くても勝ち点3を取る」という思いを強くした。そんな教訓を生かすには絶好の相手だったが、宿敵の厚い壁を最後まで崩せず。日本から持ち帰った「課題」は、先送りとなった。勝てばレンジャーズとの勝ち点差は5に開き、4連覇へ視界が開ける状況だったが、勝ち点2差は変わらず、優勝争いは終盤までもつれそうな状況だ。

 [2009年2月16日8時6分

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