日本代表MF中村俊輔(31=エスパニョール)が27日、日本でのリフレッシュ休暇を終え、スペインに戻った。6日間の帰国ではシーズン中では異例の温泉旅行に出かけ、心も体もリセットした。97年にプロとしてスタートしてからは「筋肉が緩むから」とシーズン中は長風呂さえも避けてきた。温泉旅行は極めて異例だが「たまには温泉に入らせてよ」と冗談交じりで笑った。

 W杯南アフリカ大会が6カ月後に迫り、入れ込みすぎを自ら防ぐための対処法でもある。06年ドイツ大会前は、1年前からW杯を視野に入れて生活したが、集中力を1年も保つのは難しく、大会直前に風邪をひき、本大会では本来の力を発揮できなかった。「W杯は半年後だけど、W杯のためだけじゃない。毎日の調節が大事だから」と、まずは2試合連続で出場機会をもらえなかったチームでの、レギュラー復帰を目指す。

 帰国中は代表スタッフから代表のコンセプトDVDを受け取った。「これからはW杯対戦国の研究もしたい。オランダとカメルーンは分かるけど、デンマークだけは分からないからね」。6日間の帰国で英気を養った司令塔が、再びスタートを切る。【盧載鎭】

 [2009年12月28日8時26分

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