ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンが、トーマス・トゥヘル監督の後任者候補をジネディーヌ・ジダン氏(51)、オーストリア代表監督のラルフ・ラングニック氏(65)、プレミアリーグ・ブライトンの監督ロベルト・デゼルビ氏(44)の3人に絞っていると20日、フランス紙レキップが報じた。

同紙は「1998年(W杯)の世界チャンピオン(メンバーのジダン氏)は、トゥヘル監督(契約満了)の後任候補となっている。バイエルンの幹部は、候補者リストを3人の名前に絞った。ジダン氏、ラングニック氏、デゼルビ氏だ」と伝えた。

ジダン氏がレアル・マドリードを去ってほぼ3年が経ち、彼にとってフランス代表はもう絶対的優先課題ではなく、クラブでの監督業を再開する準備が整っていると感じているという。

同紙によると、ジダン氏は、バイエルンとより具体的な話し合いを進めるための合意をまだ出しておらず「ドイツ語とバイエルンの生活が主なブレーキとなっているようで、マンチェスター・ユナイティッドの状況を注意深く見守っているようだ」としている。

また「バイエルンは、ジダン氏の周囲と深い関係にある歴史的顧問、アラン・ミグリアチオ氏、元顧問フランク・リベリ氏をあてにできる」とし、さらにジダン氏をひきつけるためのもう一つの強い論拠として「共通のスポンサーだ。アディダスは、ジダン氏の古くからのパートナーであり、とりわけバイエルン・ミュンヘンの株主である」と説明している。

一方で「ドイツ代表と契約延長をしたばかりのユリアン・ナーゲルスマン監督の獲得失敗後、バイエルンの最有力候補はラングニック氏のようだ」とも報じ、「バイエルンは公式にある監督との交渉前進の確認を希望していない。ナーゲルスマン氏の話はあまりにも最近の出来事で、ジダン氏とラングニック氏が交渉開始を受け入れる確実性は全く存在していない」とも伝えた。

「チャンピオンズリーグ準決勝でレアル・マドリードと対戦するバイエルン(第1戦4月30日、第2戦5月8日)は、新監督を発表するのにヨーロッパの冒険の結末を待つことになりそうだ」と予想している。(松本愛香通信員)