フランス2部グルノーブルの祖母井秀隆代表(59)が、成績不振を理由に辞任することが26日、分かった。同氏は07年に5年契約で就任したが、チームが昨季1部最下位で今季から2部に降格。12年6月まで契約を残す中、クラブに違約金の負担が掛からない形で責任を取るため、6月末に筆頭株主のインデックス・ホールディングス(東京都世田谷区)に辞意を伝えていた。同社内での協議により、この日までに正式決定。27日にも発表される。

 祖母井氏は06年まで千葉のチーム統括部長を務め、イビチャ・オシム元日本代表監督ら欧州有数の指導者を招聘(しょうへい)。佐藤勇人・寿人兄弟や阿部勇樹ら代表クラスの選手発掘、育成を手がけた。グルノーブルでは就任初年度で2部3位となり、1部昇格。翌シーズンも1部に残留したが、経営格差が大きい欧州トップリーグでの戦力を上積みできなかった。

 祖母井氏の後任として、同社海外事業戦略部の猪野仁志氏が代表職のゼネラル・ディレクターに就任。祖母井氏の今後は未定だが、日本サッカー界屈指の人脈と長期的な強化手腕に定評があり、Jクラブが獲得に動く可能性がある。

 [2010年9月27日8時59分

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