<セリエA:パレルモ4-3インテルミラノ>◇11日◇パレルモ

 インテルミラノの長友佑都(25)が、パレルモとの今季リーグ初戦(アウェー)に左MFで先発し、7月末の右肩脱臼から復帰した。後半17分までプレーしたが、得点には絡めなかった。チームは、ガスペリーニ監督が今季から導入した3バックが機能せず、長友の交代後の失点で黒星発進となった。

 長友が公式戦のピッチに戻ってきた。序盤こそ新加入のFWフォルランとの連係が不安定だったが、前半34分のMFスナイダー投入後は周囲との連係も改善。クロスボールなどチャンスメーク、自らもミドルシュートを狙うなど攻撃参加した。後半17分に交代するまで無難にプレーし、故障明けの不安は拭い去った。

 4失点の敗戦もあり、試合後はコメントしなかったが、ガスペリーニ監督は長友を高評価した。「肩が良くなっていることをプレーで証明した。前半はよくやっていたが、疲れが出てきたので交代させた。故障からの復帰なので、それは当然のこと」と話した。

 14日には欧州CLも開幕し、復帰後いきなり過密日程になる。主力に負傷者が続出しており、長友にかかる責任も大きくなる。指揮官はCLの先発について「可能性は他の選手と同じだけある」と明言を避けたが、欧州王座奪回には長友の完全復活が必要だ。(波平千種通信員)