<欧州CL:トラブゾンスポル1-1インテルミラノ>◇1次リーグB組◇22日◇トラブゾン

 約1カ月ぶりに日本代表DF長友佑都(25)が復帰したインテルミラノが、アウェーでトラブゾンスポル(トルコ)と引き分け、1試合を残して1次リーグB組で1位通過を決めた。長友は右ふくらはぎを打撲した10月29日のユベントス戦以来の試合で、右サイドバックでフル出場した。

 インテルの守備ラインに、1カ月ぶりに日本の小兵DFが帰ってきた。長友が右サイドで上下動を繰り返す。前半18分のMFアルバレスの先制点では、オーバーラップで相手を引きつける、おとりの動きで貢献。「再びチームに貢献出来るようになったことは喜ばしい。思っていたよりも調子が良くて、予想以上にプレー出来ました」と試合後に、公式サイトにコメントした。

 だが、本人の手応えとは裏腹に、イタリア紙には厳しい評価が並んだ。ガゼッタ・デロ・スポルト紙は「最後にはダウン寸前までになっていた。守備の場面でも常に苦しんでいた」とバッサリ。他紙でも軒並み両チーム中最低点と酷評された。キックオフ時には既に同組のCSKAモスクワ-リール戦が終了、1位突破が決まっており、モチベーションを保つのが難しい試合ではあった。今後の試合の活躍で低評価を見返すしかない。(波平千種通信員)