日本代表のMF香川真司(22=ドルトムント)が、セリエAの強豪ACミランから獲得調査を受けていることが16日、分かった。1年前からプレミアリーグのマンチェスターUからも継続調査を受けており、今夏の移籍市場でビッグクラブからオファーが届く可能性が出てきた。来季は「香川VS長友」の夢のミラノダービーが実現するかも知れない。

 マンチェスターUに続き、今度はACミランも香川の調査を進めていることが判明した。現在ブンデスリーガは冬季中断中で、香川が所属するドルトムントは22日のハンブルガーSV戦から後半戦のスタートを切る。今後の活躍次第では今夏の移籍市場に向け、正式オファーが届く期待が膨らんできた。

 スペインリーグへの思いが強かった香川も、セリエAに興味を抱きつつある。親友の長友がインテルミラノ、森本もノバラに所属。常に2人と連絡を取り合っていることから、イタリアへの思いが深まった。

 過去にACミランを率いた日本代表のザッケローニ監督が、香川の獲得を推薦している背景もあるという。海外のスポーツ専門サイト「ブリーチャー・リポート」も昨年末に、ACミランがアルゼンチン代表FWテベス(マンチェスターC)とともに香川を獲得候補に挙げていると報じた。

 昨年12月24日に被災地仙台で子供たちを集めてイベントを開いた香川は、今年の目標をこう語っている。「ビッグクラブに行くことを目指したい。12年はステップアップという意味で、いろんな可能性がある年になる」。ドルトムントとの契約は13年6月まで残しているが、既にクラブ側は香川流出に備えてドイツ代表MFマルコ・ロイスの来季からの加入が決まってる。

 香川を巡っては、既に1年前からマンチェスターUが、元韓国代表MF朴智星の後継者としてリストアップしている。飛躍の2012年へ。今夏に「ACミラン香川」が誕生すれば、長友との夢のミラノダービーが現実になる。