<ブンデスリーガ:ホッフェンハイム3-0シュツットガルト>◇26日◇シュツットガルト

 ホッフェンハイムMF宇佐美貴史(20)が、アウェーのシュツットガルト戦で3戦連続となる先発。自慢のドリブル突破から、ブンデス2点目となる先制ゴールを決めて勝利に貢献した。シュツットガルトFW岡崎は負傷で途中交代、同DF酒井高はフル出場だった。

 圧巻のドリブル突破だった。前半5分。宇佐美は相手DF酒井高からボールを奪取。その後、味方とのパス交換で左サイドでボールを受けると1人、2人とかわし、さらに集まってきたDFの間をぬってペナルティーエリアへ進入。冷静な切り返しで最後のマークを外し、右足でGKの股間を抜くシュートを決めた。

 宇佐美はそのまま左コーナー方面へダッシュ。右拳を突き上げると、イレブンにもみくちゃにされた。右ふくらはぎ打撲で後半22分に大事をとって交代した試合後、宇佐美はブンデス2点目となる先制ゴールについて説明した。

 宇佐美

 最初のディフェンスがすごい軽かったのでスピードに乗れた。センターバック2人も振り切れた。以前ならあのまま打っていたと思うんですけど、なぜか冷静に切り返しもうまくできて。理想通り1人で取れたんでよかった。

 試合はその後もホッフェンハイムが攻め続け勝利。ただ宇佐美には1つだけ素直に喜べないことがあった。前半途中に岡崎と競り合い、スライディングでボールを奪いにいった際、相手の足を巻き込んだ。岡崎は左足親指負傷で途中交代した。宇佐美は「もう試合中に謝ってました。代表でも主力なんで、代表に入ってないオレがケガさせていい選手じゃない。でも『全然いいよ』って言ってくれた」と反省していた。(中野吉之伴通信員)