<欧州CL:シャルケ2-0アーセナル>◇1次リーグB組◇24日◇ロンドン

 日本代表DF内田篤人(24)の所属するシャルケ(ドイツ)が、アウェーで強豪アーセナル(イングランド)に完封勝ちした。後半31分にフンテラール、同41分にアフェライと、オランダ代表コンビのゴールでリード。守っては右サイドバックでフル出場した内田らDF陣の堅守で相手に何もさせなかった。シャルケは勝ち点7でアーセナルを抜いてB組首位に浮上した。

 シャルケが完璧な勝利で、アウェーで初めてイングランド勢に土をつけた。右サイドバックとして、ドイツ代表FWポドルスキをマークした内田は、同FWにシュートを1本も打たせなかった。「左足のシュートだけ気を付けていました。体を寄せて。シュートうまいからね、あいつは」と充実感を漂わせた。

 前半を0-0で折り返すとステフェンス監督からゲキが飛んだ。「だいぶ怒られました(笑い)。『もっと勇気を持って前に出ていけ』って」(内田)。そこから先制点が生まれた。後半31分。内田の右クロスが相手DFに当たり、こぼれ球をノイステッター、アフェライが頭でつなぐ。DFの間に落ちたボールをフンテラールが右足で決めた。

 2季前の欧州CL準決勝。シャルケはマンチェスターUにアウェーで1-4と大敗。内田はチーム力の差を思い知らされた。当時のチームからGKノイアー(現Bミュンヘン)FWラウル(現アルサッド)は去ったが、シャルケは成長して戻ってきた。内田は「マンUとやったとき、オレたちはボールをとってから攻められなかった。こういうアウェーにきて、やっと戦えるようになってきた」という。チームはB組首位に浮上。まだまだ進撃は止まりそうにない。(鈴木智貴通信員)