<セリエA:インテルミラノ1-1ACミラン>◇24日◇ミラノ

 インテルミラノはACミランとのミラノダービーで引き分けた。DF長友佑都(26)は右サイドバックで先発し、マークするFWエルシャーラウィに先制点を許すも、左サイドバックに回った後半26分に同点ゴールをアシスト。同32分にひざを痛めて交代した。これで自身の出たミラン戦は通算4勝1分けの無敗としている。

 長友は前半のミスを、後半にアシストという形で取り戻した。左が本職ながら右で先発。ここまで今季15得点でランク2位のエルシャーラウィに振り切られてゴールを許した。「奪われ方が悪かった。戻るのも遅れた」。だが、後半26分、左サイドで球を受けると中央に切れ込み、MFスケロットの頭に合わせる正確なクロスで、同点ヘッドをお膳立て。「練習通りのいいクロス」と自画自賛した。

 勝ち越すことはできなかったが、「ポジティブに考えたい」と話す。伝統のダービーに「格別なもの。何度やっても光栄、誇りに思う」と一定の達成感も。これでチェゼーナ時代も含めてミラン戦は不敗で、長友不在の時はチームが敗れており、好相性といえる。

 また、負傷は試合中にひざをひねったもの。直後に痛み止めも使わず、検査は26日と急がないことから、重傷ではないとみられる。(波平千種通信員)