<セリエA:フィオレンティナ1-2インテルミラノ>◇15日◇フィレンツェ

 日本代表DF長友佑都(27)所属のインテルミラノがアウェーでフィオレンティナに競り勝った。長友は左MFで先発、後半20分のイカルディの決勝ゴールをアシストした。インテルは勝ち点を39に伸ばし、欧州CL出場圏の4位フィオレンティナとの差を5に縮めた。

 長友がW杯前哨戦対決を制した。フィオレンティナの右MFクアドラドは、コロンビア代表で6月開幕のW杯ブラジル大会で対戦する相手。その直接対決に勝利した。

 後半1分に、クアドラドに同点ゴールを許した。しかし、後半20分、長友は左サイドをドリブルして中央のイカルディにパス。決勝ゴールをアシストした。伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトは試合での2人のデータを比較。「数字ではない。長友はクアドラドに堤防をつくり、アタックし、ある時は待ち、最後に打ち負かした。アシストはクアドラドのゴール以上」と長友に軍配を上げ、6・5の高評価を与えた。

 「(クアドラドとは)W杯で勝負する相手として、W杯の気持ちで戦った。トレーニングの量、自分のスピードにも自信を持っているから、彼と勝負しても負けない自信があった」と長友は胸を張った。(西村明美通信員)